2017年3月13日月曜日

Valspar選手権で見た持ち球

今週のPGAツアーは、起伏の激しいイ二スブルックリゾートが舞台となった。
スネークピットと呼ばれる上がりホールでは、目が離せない展開となった。

FinalRoundの後半は最終組の2選手によるデッドヒートとなり、カナダ出身の
キャリアがPGAカナダ2勝、Web.comツアー2勝で今シーズンは史上8人目となる
50台をマークして好調のアダム・ハドウィン選手が1打差で逃げ切った。
そんな今シーズン好調なハドウィン選手とのデッドヒートを演じたのは
アマチュア時代には輝かしい戦歴で、プロ転向後はケガなどで苦しんだ
アメリカの若手パトリック・キャントレー選手だった。
16番でハドウィン選手のダブルボギーでタイに並んだが
18番のセカンドショットをガードバンカーに入れて、
バンカーショットが少し深く入りショートして涙を呑んだ。

勝敗を分けるファクターは1つではないが、今回は大詰めでバンカーショットを
2回ミスしたキャントレー選手と、ティーショットで逆球となり池に入れ
ダブルボギーで追いつかれたハドウィン選手。
展開としては、キャントレー選手に流れが向きチャンスだったはずが
同じようなミスを繰り返したことで自ら流れを絶ってしまった感がある。
ゴルフはゲーム性が非常に強いスポーツ。
勝負事には欠かせない流れがある。
トーナメントプロだけではなく、スコアアップを達成していくには、ミスを
繰り返さない事が重要なカギとなる。
そんなことを感じさせてくれる試合展開であった。

そして、もう一つ興味深かったのが両選手のゲーム運びが対照的だった事。
それは、両選手のティーショットで打つ飛球が違っていたからである。
ハドウィン選手はティーマーカーの左端を使ってドロー系。
キャントレー選手は中央から右端を使ってフェード系。
結果的にセカンドショットも両サイドに分かれている場面が多かった。
では、この飛球の違い持ち球は、ゴルフスイング動作にどの様に表れるのか
動画で考察してみよう。


ハドウィン選手




キャントレー選手



両選手のゴルフスイング動作にどのようは違いが見て取れるだろうか。
違いを見るには、飛球の違いを理解しなければならない。
左に曲がるフック系の飛球と右に曲がるスライス系の飛球では
ボールに対するクラブヘッドの入射角度とボールとターゲットラインに
対するクラブヘッド軌道とボールにクラブフェイスがコンタクトする前
のクラブフェイスの向きが反対となる動作をする必要がある。

腕の使い方の違いで、クラブヘッドの入射角に違いが出ている。
バックスイングでの腕の運動量が、キャントレー選手のが多く
フォロースルーでの腕の運動量が、ハドウィン選手が多い。
なぜそうなるかは、バックスイングでの右腕の使い方が違うため
に、それ以降の動きにも違いとなって飛球に影響される。

体幹の動きではキャントレー選手は、スイング中に横の動きがなく
バックスイング時には左肩の下がりが大きく重心はどちらかと言えば
下に移動している。
この動きから読み取れるのは、クラブヘッドの軌道がバックスイングで
ターゲットライン上を長く移動できている。
ハドウィン選手のバックスイングはコンパクトだが、腕の動きに比べ
体幹の動きが大きい。
動作の違いによって、ターゲットライン上のクラブヘッド軌道に違いが出る。

そして、バックスイング時のクラブフェイスの動きがハドウィン選手に比べ
キャントレー選手は開くタイミングが早い。
フェイスアングルのコントロール方法が違うことがわかる。
また、フォーロースイングでは、ハドウィン選手はクラブを横に収めているが
キャントレー選手は、ハドウィン選手に比べクラブの動きが縦になっている。

以上の事から入射角度、クラブヘッド軌道、フェイス開閉のタイミングの違い
があり、両選手は結果として飛球の違いとなっている。

スイング動作には個性があり、その個性は普段の動作に通じる。
身体の特徴などもあり、関節の可動範囲は大きく影響する。
また、イメージやゴルフの練習、プレー状況にも関係してくる。
ゴルファーは自分自身の動作上の癖を把握して、どのような飛球が
合っていてよいイメージが出来るのか知ることが上達には必要であろう。

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