2017年4月5日水曜日

ANAインスピレーションで見た飛距離の法則

今週開催された、LPGAツアーメジャー初戦はなんとも後味の悪い
展開となり、どのツアーでも抱える問題点が浮き彫りとなりルール
の大幅改正を控えているとは言え、トーナメント運営の
在り方が問われる問題となり今後も尾を引く予感がする。


たとえ競技に参加する目的がなかったとしても、ゴルフ場でプレーする
目的があるならば、ルールを把握していなくてもルールブックを
携帯するのがゴルファーとしての義務であり、ルールが解らなければ
ゴルフ場でのプレーは困難となってしまう。

トーナメントプロであれば、ルールを全て把握しているのが
務めであり、ファンはその認識があって当然である。
トーナメントではルールオフィシャルが付いて回り、何時でも
呼び出して解釈を求めることの出来る体制になっている。
トーナメントプロは技術向上だけに重点を置き、プレーを魅せること
だけで良いと思うのは、傲慢であり人としての魅力に欠ける。

今回のハプニングの舞台裏は解らないが、指摘した視聴者は土曜日の
時点でメールによって警告しているのだから、日曜日のスタート前に
精査して判断を下すのは可能だった筈である。誤所からのプレーである
事実は覆すことは出来ないとして、プレーヤーに意図的な行為が認めれない
事が確認できれば、過少申告はマーカーやルールオフィシャルによって
防げた可能性はある。

視聴者からの指摘で気付く事自体、LPGAツアー
関係者は反省するべきで、プレーヤーに告知するのが
Finalroundの残り6ホールのタイミングはゲームに水を差す
行為であったと言わざるを得ないと思うがどうだろうか・・・・。

悲劇のヒロインとなったのかは解らないが、L.トンプソン選手の
魅力はそのプレーぶりと飛距離であろう。
若さと長身だけではない、飛距離を生む秘密に迫ってみる。

LPGAのDrivingDistanceでは、今シーズン3位で平均275yardほど。
毎年上位に名を連ねているので、LPGAツアーでは屈指の飛ばし屋
と言える。
Golf Channelの解説を行うレックス倉本プロによれば、LPGAツアーの
中で一番はアリヤ・ジュタヌガン選手で、計測ホールでのドライバー
使用が少ないので250yardほどになっているだけと説明していた。

ジュタヌガン選手とトンプソン選手の飛ばし要素は少し違うが
飛ばし屋には、男女問わずに共通点を見出すことができる。



L.トンプソン選手


J.トーマス選手

トーマス選手のDrivingDistanceは11位で306yardほどでPGAツアー
屈指の飛ばし屋と言える。
では、上記の2選手の共通しているスイング動作はどこだろうか?!

体躯も似てるが、シンプソン選手はジュタヌガン選手の体型とも
違いS.ペターセン選手のように筋肉質体型でもない。
トーマス選手もT.ウッズ選手やR.マキロイ選手のような筋肉質体型ではない。

一言で言えば、両選手とも瞬発力に他ならない。
全体的なスイング動作も似ているが、特に脚の使い方はそっくりである。

この脚の使い方は飛ばしの代名詞と言えるこの人にも共通している。



B.ワトソン選手

この3選手に共通している脚の使い方は、D.レッドベター氏に師事していれば
即座に改善させられているだろう。
過去のスポーツ経験や重心の感じ方によるが、3選手の様に爪先側を
使うゴルファーと踵側を使うゴルファーに足の使い方は分かれる。
無意識の場合が殆どであると思うので、どちらを使っているのか
見極めるのも必要である。

トンプソン選手は、長年ジム・マクリーン氏に指導を受け、本人の談によれば
マクリーン氏の指導は、細かな指摘はしないと言う。
トーマス選手はゴルフファミリーの中で育ち、コーチはティーチングプロ
の父親であり、ゴルフの勝負はコースマネージメントが80%であると教わって
育ったとゴルファジャーナリストの佐渡充高氏は説明する。
バッバ選手は、コーチは必要ないと公言している。

飛ばしの要素として上げられるのは、身体能力、スイング動作になるわけである
が、そのファクターを細かく分析すれば分析する側の解釈で変わる。
身体能力は、遺伝と環境によって決まるであろう。
スイング動作は、ゴルファーのスイングに対するイメージとゴルフ環境
によって決まる。
飛距離で抜きんでるには、細かい動作に固執すれば得ることは出来ない。
クラブを速く振る意識を常に持ち、どのような状況であろうと目一杯
振り続けるにはリミッターを外す必要がある。
上記の3選手には、リミッターがかかる環境がなかったと言えるだろう。

残念ながら、大人となってから飛距離を伸ばすために、身体能力向上を
目指してウェイトトレーニング、瞬発力を向上させるトレーニングや
器具を使ってトレーニングしても効果の程はたかが知れている。

飛距離不足に悩むゴルファーに対してスイングイメージを変える、クラブの特性
を理解させるなど、明らかに動作に無駄や速く振れない原因があるゴルファーなら
飛距離は伸びる。
50yard以上伸ばすことも不可能ではない。

ドラコンプロが持て囃されるほど、一般ゴルファーは飛距離に関心がある。
では、ドラコンプロのスイング動作は一般ゴルファーの参考となるだろうか?!
ドライバーに特化して、現時点で飛距離に自信があるゴルファーなら
参考となるだろう。

では、上記の3選手のスイング動作は、参考となるだろうか。
ゴルフクラブは、手で握って腕を使ってクラブを動かす。
腕を速く振る為には、体幹の動きを工夫する必要がある。
上記の3選手は、椅子に座ってドライバーでボールを打っても
十分な飛距離を得ることが出来るだろう。
脚の動きは、飛距離を更に伸ばす要素が大きいので、安定した飛距離があり
更なる飛距離アップを目指すゴルファーであれば大いに参考となるだろう。

では、飛距離不足に悩むゴルファーはどうすればいいだろうか?!
飛距離不足に悩むゴルファーは、クラブを速く振れない。
ヘッドスピードを上げれば飛距離を得られると考えているなら
既に飛距離不足に悩んでいるゴルファーの典型だろう。
ヘッドスピードの数字は結果であって、単なる数字に過ぎない。

ゴルフクラブは手によって”グリップ”を握ってスイングを行う。
ここに気が付けば、飛距離を伸ばす入口に到達することになる。
クラブの中で一番長いドライバーを振り遅れることなく
ボールに当てるには、グリップエンドを速く動かすのが必須となる。
そして、グリップエンドを速く動かすには手の力点を理解し
グリップエンドを速く動かすことができるグリップの握り方と
腕の振り方を知る必要がある。

殆どのゴルファーがスイング動作で注目するのが、バックスイングと
切り返しからの動きで、インパクト以降の動きにはあまり注目しない。
意識はクラブヘッドに向かい、グリップを意識しない。
また、飛距離不足に悩むゴルファーはスイングスピードを
変える方法、変えてボールを打つ練習に意味を見出せない。
スイングスピードを変えることによる飛距離差が、動作と身体の
どこでスピードを変えることによって起こるのかを知ることが大事。

多くのゴルファーは、バックスイングをゆっくり
切り返しからインパクトにかけてスピードをMaxにする
ことに最善を尽くすだろう。
従ってこの間に手に力が入り、クラブスピードは減速して
ボールにヒットすることとなる。

プロフェッショナルゴルファーは、ゴルフスイングはクラブを
上げて下すだけと言う。
上げてしまえば、後は勝手に重力を利用して降りてくるとも言う。
人より多くの練習と経験によって身に付いている感覚である。
ボールに向かってクラブヘッドを加速させるなどの、感覚的
解釈では永遠に飛距離は手に入れられないかもしれない。

スピードを得るには、力点を効かせるタイミングと方法なのだが・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ゴルフトーナメントの感想を共有しましょう!