2017年4月20日木曜日

LOTTEChampionshipで見た成功と人間性

ゴルフは紳士、淑女のスポーツと言われてきた。
ゴルフはスポーツの中でも、人間形成に役に立ち、一般的には
審判は存在せずにルールに於けるジャッジは、プレーヤー自身が
行わねばならないことから、自身を律するには最適と信じられてきた。
以前、日本プロゴルフ協会所属の選手が、スコアの意図的な過少申告
によって協会から資格剥奪、永久追放を受けた事件があった。

この選手は、飛距離が注目されアマチュア時代から期待された選手で
鳴り物入りでプロ入りを果たしたが、周りの証言からアマチュア
時代からその疑いがあったと指摘されていた。
周りの過度な期待からなる失態と考えられていたが、近年ジュニア
ゴルファーは、親の期待でスコアを気にする選手が多いと聞く。

集団社会の中で生活する人間には、ルールが必要でありそのルール
を守ることで秩序を保てることは、大人であれば理解出来る。

団体競技であれば、競技上のルールだけではなく、チームの中にも
チームワークを高める上での暗黙のルールが存在する。
それに適応出来ずに、個人競技を選択する人もいるだろう。

「人間は一人では生きていけない」
若い世代の中には、そんな事はないと反論する人もいるだろう。
何かを売らない限りは生活出来ないことに気付いて、初めて理解出来る。
現代社会では完全なる自給自足生活は物理的に不可能で、直接的でなく
とも生活する上で必ず他人と関わることになる。

ベストセラーとなりテレビドラマ化された「嫌われる勇気」が発端で
アドラーブームとなったと言われた。

誰かに好かれたいとの気持ちを持って行動するのは、人として
自然な行為であると思うが、嫌われて喜ぶ人は少ないだろう。
本質は、好かれたい嫌われたくないではなく、如何に考えるかで
相手の判断は、その言動の結果として受け入れるしかない。

今週のLPGAツアーLOTTEChampionshipで3日間ノーボギーで完璧
といえる内容のPlayで単独首位で最終日を迎えた、韓国のJang選手。

単独リーダーで2位とは3打差でティオフした。
1番、3番でバーディとし、順調な滑り出しだったがFront9の途中
から前の組との間隔が空きだし、警告を受けたあたりからリズムが
崩れ出し、Playの決断が早くなる場面が見受けられた。

Jang選手とは対象的に優勝したC.Kerr選手は”自分の世界に入って
Playする”との公言通り、全く意に介さないPlayぶりなのが
テレビ画面を通しても判る程だった。

解釈の仕方によって変わるが、ふてぶてしくもあり強かでもあった。
経験の差といえばそれまでであるが、自分をコントロールする術は
経験値だけでは語れないのではないだろうか。
Kerr選手はJang選手に追いつくまでの、グリーン上は強気で
どんな距離でもカップしか見えてない様子であった。
そして、相手が崩れだして、追いつき追い越すと一転して
慎重となりグリーン上で無理をしなくなった。
勝者たる所以は、そのセルフコントロールにあるように感じた。

阪急阪神東宝グループ総帥であった清水雅氏は生前に
「悪いことができない人より、悪いことができて悪いことをしない人が
成功する。」という名言を残した。

オリンピック選手として活躍した為末大氏は対談で
”スポーツの世界っていうのは、自分が一番になるというのがすべての
目的で、有名な人がするスピーチの殆どは、I have a dreamから始まる。
決してWeからでも、Theyから始まることはなく、自分がなんでそれを
したいのか、自分が欲しくてしょうがないものが何かを追求する。”
と説明している。     〜ログミーから引用〜

勝負の世界であるから、時に無情で隙きを見せれば相手に付け込まれる。
勝負の世界と一般社会に適応する考えには乖離する何かがあり
メンタルは考え方で一つで変わり、”心の在り方”は鈍感になれば
強かになれるのか?!そんな事を考えさせられる試合内容だった。


今回取り上げる選手は、強かには見えないが上手いと感じさせる
日欧で活躍するPlaystyleの似た選手を比較してみる。
2011年には、ワールドランキングNo.1となり2012,2013年
宮崎で開催されるダンロップフェニックスを連覇した
ルーク・ドナルド選手。
RBCヘリテージでは、大会2日目にトップタイとなり2013年以来の
勝利が期待されたが、3日目にスコアを伸ばせずに惜敗した。

PGAツアーに遅れて開幕戦を迎えた東建では、大会3日目に
トップと2打差の単独2位に浮上した藤田寛之選手。
2014年以来の勝利を期待されたが、最終日にスコアを
伸ばすことが出来ずに4位タイに終わった。











両選手共にゴルフゲームをショートゲームを要として組み立てる点は同じで
藤田選手はドナルド選手が日本に来日した時には、参考にしたいと言っていた。
では、スイング動作にはどこに共通点とどんな相違があるだろうか?!

スイング動作は、ゴルファーがどんな飛球によってゲームを進行するかに
よって左右される。
よって、持ち球が右に曲がるのか左に曲がるのかで動作に違いが出る。
ドナルド選手はドロー系、藤田選手はフェード系を持ち球とする。

セットアップ時のクラブの角度に相違が見られる。
ドナルド選手はドライバーのシャフトが構えた時に地面に対して
垂直となっているが、藤田選手は少し傾いている。
クラブのフェイス角度も藤田選手は少しロフトを立てて構える。
後方からの映像では、ドナルド選手と藤田選手とでは構えた時の
クラブのライ角度が異なる。
ドナルド選手は、クラブヘッドをボールにセットアップする時に
クラブヘッドのヒール寄りでセットアップする。

動作では下半身の使い方が違う。
ドナルド選手はバックスイング時にはあまり股関節を使うことなく
インパクトでは、力を上に使って瞬発力を利用する。
藤田選手は、股関節を大きく使いインパクトも瞬発力ではなく
引く力によってボールにエネルギーを伝えている。
この使い方の違いによってクラブヘッドの入射角と反射角が変わり
飛球結果へと反映されることとなる。

持ち球を変えることは、非常に困難で時間が掛かる作業となる。
セットアップを変更するのは、イメージを変えることで人には
特有のイメージがあり、左右の選択一つとっても好みが出る。
プロフェッショナルゴルファーや上級者が持ち球と逆の飛球が出る
事を嫌う理由は、好みを変えるのは、短時間で変えることが
出来ないことを十分理解しているからである。

見た目が似てると言えども藤田選手にはドナルド選手のスイングは
何の参考にもならないだろう。
持ち球のイメージはフルスイングだけではなく、ショートゲームにも
反映される。
パッティングでも得意のラインがある様に、得意のラインも
持ち球と同じとなる場合が多い。

フィニッシュの見た目が同じだからと言って似たスイングとは言えない。
スイング動作は、飛球結果の鏡であり飛球方向によって
イメージが出来上がり、動作に反映される好例と言えるだろう。

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